第22章 JKのお悩み相談会
安室(結局、あの日から1度も連絡出来てないな、、、
もうあれから5日か、、、
元気にしているだろうか。)
ここ数日間、何度も電話をかけようとしたものも…
気づくといつももう夜中だった。
そしてよくよく考えると、出会ってから今の今まで、なんだかんだ定期的に顔を合わせていたため、5日間も彼女の姿を見ない事は初めてだと気づく。
最後に会った日の、彼女の温もりと香りが、頭の中をかすめる。
一度思い出すと、もうどうしようもなく会いたい気持ちが、泉が湧き出るようにとめどなく溢れだし、胸を締め付ける。
ベットに寝ころんだまま、サイドテーブルに置かれたスマホに手を伸ばす。
時刻を見ると、もうすぐ22時になる所だった。
安室(流石に迷惑か、、、。)
と思いつつ…
夢と現実の中をギリギリ行ったり来たりしながら、半分無意識にそのまま彼女に電話をかけていた。
暫くコールを鳴らすと、待ち望んだ彼女の声が耳に届く。
椛「もしもし。」
その声を聴くと、連日の身体の疲れも相まってだろうか。
電話越しでも、彼女の声にひどく安心し、心がじんわりと満たされ始める。
自然と口角が上がる事が、自分でも分かった。