第21章 米花町の発明家
博士「おぉ、そうか。
また是非遊びに来てくれ。」
椛「ありがとうございます♪」
食器を下げて、キッチンでそのまま洗ってくると、皆がいるリビングに戻ってくる。
椛「じゃあ、コナン君も哀ちゃんもまたね♪」
灰原「えぇ、ケーキご馳走様。」
コナン「うん、またね。」
皆に挨拶をすると、そのまま部屋を退出していった。
玄関の扉が一度開き、そして閉まる音がリビングからも聞こえた。
博士「昨日連絡した時には、『今日はゆっくり出来る』と言っておったんじゃがな〜。
まぁ、椛君も自分で仕事をしている身だし、周りにはそう見せないだけで、本当は忙しいのかもしれんな〜。」
博士の話を聞いて、少し考え込むコナン。
その様子を灰原は黙って見つめている。
コナン(まぁ、確かに仕事もあるだろうが…
本当にそうだろうか…
特に変わった様子も無く、いつも通りの椛さんに見えたが…
何か引っ掛かる…)
コナン「おい、灰原!
さっき見ていた事件関連のネットニュースや、アップされてる動画、片っ端から一度調べてみてくれ!」
灰原「…はいはい、分かったわ。
相変わらず人使いが荒い人だ事。」
やれやれと言った様子で両手を上げているが、その足で自身のパソコンに向かう。
そのパソコン画面の様子を、横からコナンと博士も覗き込んだ。
暫くすると画面に映るあるものに気がつく。