第20章 緋色のカレーライス
今日も平和に食事と片付けが終わると、いつものように赤井がお茶の準備をしている。
今日は何の茶葉だろうか?
けど、きっと今日のお茶も美味しいに違いない。
暫くすると茶葉のいい匂いと共に、ティーセットを運んでくる彼の姿。
椛「今日は何の茶葉ですか?
秀一シェフ?」
赤井「今日はローズティーだ。」
椛「おぉ〜!ローズティー好きです!!」
赤井「そうか。それは良かった。」
彼女の言葉を聞き満足そうに微笑むと、いつも定位置のソファに腰掛ける。
赤井「あれから、坊やとは上手くやってるようだな。」
椛「コナン君?
上手く?どうなんだろう…
なんか言ってた?」
赤井「先日、一緒に長野に行ったと聞いたんでな。」
椛「あぁ、うん。行ったよ。
子供達も一緒に。
あと皆んなが『博士』と呼んでる人にも、初めまして出来たよ♪
私達は仕事があったから、みんなよりは1日早く、先に帰ってきちゃったけど。」
赤井「…椛がそのポアロの彼と良く一緒にいる事、坊やは気にしていたぞ。」
赤井の言葉を聞いて、先日この工藤邸でコナンから言われた言葉を思い出す。
椛「うーん…
それは長野にいる時も、コナン君からたまに厳しい視線感じていたよ。
まぁ、暫くずっとこんな感じなんだろうなと思ってるから、そんなに気にしてない。」
赤井「そうか…。」
2人の間に、少し静かな空気が流れる。