第19章 東都ビックサイト
降谷「それで?
拘束した2人からは聞き出せたか?」
風見「どうやら連続爆発事件を起こすつもりだったようですが、今回の男二人は今回の実行にしかかかわっておらず。
今後の詳細は知らないとシラを切っているようです。」
ここは警視庁公安部。
先程、東都ビックサイトで拘束した男二人を、取調室でそれぞれ公安の人間が尋問中だ。
取調室に続く廊下を歩く降谷と風見。
取調室の隣にある部屋に入り、それぞれ中に設置してる監視カメラから、中の様子を確認する。
降谷「あの時、アイツは『兄貴たちは逃仰せてる』と言っていた。
奴らのアジトを特定しろ。
知ってる事を全部吐かせるまで、取調室からは出すな。」
風見「…分かりました。」
降谷「爆発物の解析結果は出たか?」
風見「はい、今データを出します。」
風見は手に持っていたパソコンを開き、降谷が見やすいように画面を見せる。
風見「今回仕掛けられていた爆発物は2つでしたが、あのサイズで、東都ビックサイトの天井部分は全て吹き飛ばせるほどの威力だったようです。
爆発していたら、天井が全て没落して、会場にいた人達はひとたまりも無かったでしょう。
…大惨事になっていたと思います。」
降谷は、パソコンの画面を険しい表情で見つめていた。
降谷「何か動きがあったらメールを入れておいてくれ。
俺は今夜、組織の方で動かなければならない。」
風見「分かりました。お気をつけて。」
降谷「あぁ。」
そして風見に指示を出し終わると、部屋を後にする。
そのまま、愛車を止めてある地下駐車場まで移動してきた。