第4章 銀翼の魔術師
「カチャリ」と音を立てて外した髪飾りを顔の前にかざして改めて魅入る。
園子「改めて見ると本当綺麗なエメラルドだわぁ〜。」
椛「??園子ちゃん、それ髪飾りの裏に何かついてる…」
それを聞いて椛の隣に立って居た蘭も髪飾りを覗き込む。
蘭「本当だ…何かしら…」
それを聞いた園子は髪飾りの裏を見る。
園子「本当だ…なんか折り畳まれた紙切れみたいな…」
髪飾りの裏に付いていた紙切れを取り、折り畳まれていたものを広げると文字が書いてある。
園子「えっ!?!?!?」
その声にその場にいた全員が振り返る。
『ノンエンハンスエメラルド確かに頂戴致しました。
怪盗キッド』
「バタバタバダバタ、バン!!!!」
勢いよく控え室の扉が開き、1人の警官が中に向かって叫ぶ!!
警官「中森警部!!!!
倉庫に保管していた王妃の髪飾りが無くなっています!!」
その場にいた皆、警官の言葉を聞き驚きを隠せない。
次郎吉「なんじゃと!?」
小五郎「なにっ!?」
コナン「!!」
中森「なっ!!そんなバカな!!周りにいた警備はどうし…!?!?」
『ボン!!!!』
すぐに何かが思い切り炸裂した音がしたかと思うと一瞬で部屋の中に白い煙が充満する。