第18章 丹碧の手鞠
事前に、『オススメの講座はあるか?』と聞かれていた為、以前、景光も参加していた講座リストを事前に送っておいた。
その中から日にちが合い、1番興味があるものを選んで申し込まれた様だった。
椛「それは良かったです♪
是非是非!!
きっと美味しく仕上がりますよ!!」
そう言って高明に笑顔を向けると、彼も柔らかく微笑んでくれる。
高明「所で、椛さんはこの後、お時間はありますか?
もし良ければ、せっかくなので少々色々とお話ししたいな、と思っていたのですが。」
椛「えぇ、大丈夫ですよ。
私も、もし高明さんが時間が大丈夫ならそうしたいなと思い、今日はこの後何もスケジュール入れてないです。」
高明「それは。
お気遣い頂きありがとうございます。」
椛「いえいえ、こちらこそですよ!!
どうしますか?
場所移動しますか?
試食でお腹はいっぱいだし、お茶とか行きますか?」
高明「…あまり外では聞かれたくない話をしたいのですが、もしよければこのままこちらで宜しいですか?」
椛「そうですか、私は構いませんよ。
ではお茶淹れますね♪」
そう言って彼女は、お茶を淹れる準備をしながら話しかける。