第4章 銀翼の魔術師
安室「探偵業の方もありますが、なんせポアロが急に休業になったのでポッカリ時間が空いているんです。
今日もせっかく園子さんに招待して頂いたのだから、パーティーを楽しもうと思って早く来ちゃいましたw」
そう言って笑う姿は彼の童顔の顔も相まって、無邪気な少年の様に見える。
けど、まぁ大人の男性にそんなこと言っては失礼だと思い口には出さない。
椛「私も似た様なものです。
楽しむつもりで来てますが、1人だと少し心細かったので、安室さんに声をかけて頂いて嬉しかったです。ありがとうございます♪」
そう言って微笑みを向けると、安室は少しハッとした顔をした。
椛(何かおかしな事言ったかな?今のは心の言葉だったんだけど…)
首を傾げて安室を見ると、何もなかった様に元の表情に戻る。
安室「そうですか…それは良かったです。
ではせっかくですし、もしよければ会場まで僕にエスコートさせてください♪」
こんな素敵な人にエスコートしてもらえるなんて気が引けるが、
せっかくの申し出を断る程世間知らずという歳では無い。
椛「ふふふ。ではお言葉に甘えて。お願いします♪」
すると満足そうに微笑んで安室は腕を差し出す。
差し出された腕を取り目を合わせると背の高い彼から優しい微笑みが降って来る。
その笑顔が眩し過ぎて顔に熱が集まりそうになる。
そうして2人で受付を済ませて会場に入って行った。