第17章 喫茶ポアロの新メニュー
梓「今度、椛さんがお店に来たら、新作の味見をして欲しいとかなんとか言ってましたよ」コソコソ
椛「へぇ〜そうですか。
なんだろう?」
椛(安室さん、そんな事言ってたかな?)
今までの記憶を探るが、思い出せない。
梓「聞いてないですか?
私も詳しくは聞いてないので、安室さんが帰ってくるまで待ちましょ♪」
椛「そうですね♪」
そうしてパソコン作業をしながら、紅茶を楽しむ。
暫くするとポアロのベルが鳴る音がした。
「カランカラーン♪」
安室「ただいま戻りました。」
梓「安室さんお疲れ様です!
椛さん来てますよぉ〜♪」
梓の言葉に、カウンターに目を向ける。
彼女と目が合うと笑顔を向けた。
安室「椛さん。こんにちは♪」
椛「安室さん。配達お疲れ様です。」
安室「ありがとうございます。」
上着を脱ぎ、身だしなみを整えるためか、バックヤードに入って行った安室を見送る。
暫くすると、エプロン姿で店内に戻ってきた。
安室「椛さん、お花ありがとうございました♪」
椛「いえいえ。
さっき梓さんからも言われましたw」
安室「そうでしたかw
梓さんが1番喜んでましたからね。
お心遣いありがとうございます。」
椛「いえ、そんな大したことではないので。」
一か月ぶりに見る彼のエプロン姿も、なんだか既に懐かしく思える。