第16章 ゼロの銃弾
松田「『爆弾の解除』、中々見事だったぜ!!
『普通』の一般人は、あんな事しね〜って〜のっw」
腕を前で組み、続けてそう言う彼の表情は晴々としていて、何故かとても嬉しそうだった。
景光の警察学校時代、彼女は毎週末、景光と時間の許す限り長電話していた。
その時の記憶を呼び覚まし、そして手繰り寄せる。
椛「キミ…もしかして松田君??」
松田「おぉ!!よく分かったなw」
椛「物凄いイケメンだけど…
なんか1番ガラ悪そうだから。」
松田「なっ!?おい諸伏!!
俺の前情報、何言ってやがったんだ!?」
彼女の真隣に立つ景光に、くってかかろうとする松田。
萩原「まぁまぁ陣平ちゃん、落ち着いて♪
間違っちゃいないんだからw」
松田「おいっ!!お前まで何言って…」
萩原「降谷ちゃんのヤンチャ運転。
一緒に乗ってても、平気な顔して乗ってるの、流石だって思ったよ。
お姉さん♪」
松田を横で宥めながら、彼女に声をかける萩原。
椛(平気ではなかったと思うけど…)
人当たりの良い、明るい笑顔を向けるこの人は…
椛「あなたが萩原君?」
萩原「おっ!!
お見知り頂き光栄ですよ。
椛お姉様♪」
そう言って、まるで貴公子の様にお辞儀をしていた。
班長「降谷はなんでも自分で出来る分、いつも1人で抱え込みすぎなんだ。
どうか側に居てやってくれ…。
俺からも頼む。
ただ、自分の安全はちゃんと確保してくれよ!
アイツは、破茶滅茶し過ぎるところがあるからなっ!!」