第3章 夜のファーストドライブ
一方、安室を見送った彼女はオートロックを開け建物の中に入る。
自宅の玄関を開けて部屋に入る。
上着を脱ぎクローゼットにしまう。
ソファに腰掛け、「ふーっ。」と一息付いたあと、鞄からスマホを取り出してコールを鳴らす。
3コール程で相手が電話に出た。
椛「結城です。夜分遅くに失礼します。」
電話先の男「あぁ、構わんよ。どうだった?」
椛「そうですね、、、
流石に…お店に来店する瞬間は緊張しましたねw」
スマホを持っていない方の手を高く上げて伸びをし、穏やかな口調で話し始める。
電話先の男「…そうか。」
苦笑する様な様子が見て取れる様な返答が電話越しに聞こえる。
椛「あと不謹慎ですけど、少しワクワクしました…♪」
電話先の男「まぁ〜、嫌々やるよりは良いだろう。
あいつの様子はどうだった?」
椛「そうですね、、、
コナン君にたまに鋭い目を向けられて居ましたのでそれが気になりました。。。
どちらにかは分かりませんが、何か疑われてるというか…
探りを入れられている様な雰囲気を感じました。」
電話先の男「あぁ、あの少年か。毛利小五郎の所にいる。」
椛「そうです。今日事件に巻き込まれたので、その時の詳細や細々した事も含めて後ほど報告書上げます。」
電話先の男「あぁ、頼む。」
椛「また今日のメンバーで近いうちに、顔を合わせる事になりそうです。」
電話先の男「そうか、分かった。また動きがあったら連絡してくれ。」
椛「分かりました。では失礼します。」
ガチャリ
電話を切って一息する事もなく。
椛(記憶が新しいうちに終わらせよう。)
パソコンを取り出して今日の出来事を打ち込んでいく。
パソコンを打ちながら先ほどの車内でのやり取りを思い出す。
(まさか帰り車で送ってくれるとはな〜。
まぁ、疑われて探りを入れる為だったんだろうけど、、、
それに運転してる姿、カッコよかったなぁ〜。
いやいや!!
余計なことを思い出すのは後にして、さっさとこっち終わらせて寝よ!!)
そして夜は更けて行った。