第15章 郷愁の味覚(テイスト)
景光「けど、もし何かあったら連絡してくださいね。
飛んでいきます!」
椛「おぉ!ありがとう。
ヒロ君が言うと、本当に飛んで来そうだなw」
景光「本当に飛んで行きますよ!?」
椛「ふふふっ♪
ヒロ君もそろそろ休み明けて、学校だよね?」
景光「そうですけど、論文はもう出し終わってるし、まぁ、学校行く日もあるけど、ほぼ卒業式まで無い様なものです。」
椛「そっか。卒業旅行とかは行かないの?」
景光「そうですね、あまり興味ないです。
それより4月からの学校の準備がしたいですし。」
椛「そっか…4月からは警察学校だもんね。」
景光「そうなんです。
そこ入っちゃったらもう、寮だし、基本自由が効かなくなるで、それまでまた講座に通いたいのですが、良いですか?」
椛「それはもちろん♪
いつでもお待ちしてます♪」
景光「あと、、、
もしよければ、講座の後にまたお茶とか出来ますか?」
椛「うん!
それはもちろん構わないよ!」
景光「あと…
引越しと、そのヤバい男とのアレコレも、落ち着いてからでも良いので…」
椛(ヤバい男…w)
椛「ふふふっ。うん?」
景光「…一緒にどこか出かけませんか?
2人で…」
照れた様な、恥ずかしそうな顔でそう告げる彼の表情が目に入る。
ほんのり染まる頬の色に目が止まり、思わずこちらも、もらい染しそうになる。
椛(ヤバい…
純粋なオーラが眩しすぎる…
眩しすぎるわ…)
3つしか?
3つもなのか?
その年齢の差を感じてしまった。
こちらの答えを待って、じっと見つめているその瞳が、真っ直ぐすぎて…
このままずっと見てると、こちらまで照れが伝染してしまいそうだ。
椛「うん、もちろんいいよ♪」
穏やかに答えた彼女のYESに、ホッとした表情を景光は浮かべていた。