• テキストサイズ

ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第15章 郷愁の味覚(テイスト)


電気を消して戸締りをする。
外に出ると、当たり前のようにキャリーケースの取っ手を持っていてくれる彼。

椛「引きずるだけだし、自分で持つよ。」

そう声をかけても

景光「なおさらですよ。」

と言って譲ってくれない。

ここは彼に任せることにして、素直に隣を歩く。

駅までの途中にあるカフェに入り、空いている席に着き、荷物を下ろした。

景光「椛さん、何にしますか?」

椛「私は紅茶ストレートにします♪」

景光「じゃあ僕行ってくるので、椛さんはここで待っててください。」

椛「うん、ありがとう♪」

カウンターに向かう彼を見送る。

椛(今日はなんだか、至れり尽くせりだな、、、。)

暫くすると、トレイに飲み物を乗せて彼が戻って来た。

彼女が戻って来た彼に、代金を渡そうとすると
景光「これぐらいいいですよw」

と言って受け取ってもらえない。

椛「私、ちゃんと社会人だよ。
学生さんに出してもらえないよw」

景光「そうかもしれないけど、僕は男なんだから良いんですよ。」

ちょっとムッとし膨れ面をされてしまった。

椛(気が効かなかったのは私の方だな…)

椛「そうだよね、ごめん。
ヒロ君、ありがとう。
ご馳走様です♪」

御礼を言って紅茶を受け取り、彼に向かって微笑む。
満足してくれたのか、膨れ面は消えて、微笑み返してくれた。


/ 1094ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp