第15章 郷愁の味覚(テイスト)
~それから1週間後~
「お疲れ様です~!」
「ありがとうございました~!」
「椛先生、今日もありがとうございましたぁ!」
「お疲れ様です~!」
「失礼します~!」
「はーい、帰り気を付けて~♪」
今日の講座が終わり、片付けが終わった生徒さん達が順に退出していく。
そんな中、まだ1人教室に残る生徒さんに声をかける。
椛「今日もお疲れ様でした♪」
景光「こちらこそ、今日もありがとうございました♪」
顔を見合わせて微笑み合う2人。
椛「それでそれで??
例のサンドウィッチ作戦は上手く行ったのかな??」
ワクワクした表情で、景光に問いかける彼女。
その後がずっと、気になっていた様だ。
彼女の言葉を聞いた景光は、両の手の握り、親指を立てて笑顔を向けた。
景光「ゼロ、すっごい喜んでましたぁ~!!」
椛「やったぁ!!いぇ~い!!」
教室内に響き渡る喜びの声。
そのまま両の手で、2人はハイタッチをする。
景光「椛さん、この後時間ありますか?
お腹は試食でいっぱいなので、良ければお茶行きませんか?」
椛「うん!大丈夫だよ!
そしたら急いで片付けるから、ちょっと待ってて。」
景光「僕も手伝います!」
教室内の片付けを2人でサッと終わらせて、荷物をキャリーケースに詰める。