第15章 郷愁の味覚(テイスト)
降谷「おぉ!凄い!!
めちゃくちゃ綺麗だな!!
これ、ヒロが作ったのか!?」
景光「あぁ。今回レンタカーの手配、ゼロに任せっきりだっただろ?
それの御礼♪
ゼロの好きなサンドウィッチ、一緒に食べようと思って作ってきたんだ!」
降谷「ヒロ…。
ヒロは本当にいい奴だな。」
サンドイッチの箱を膝に乗せて、その中身を見つめながら、しみじみと言葉を並べる降谷を横目で確認する。
景光「俺のほうこそ。
今回、長野に行こうと提案してくれて嬉しかったよ。
いつもありがとう、ゼロ。」
ほのぼのした雰囲気が車内の中に流れた。
降谷「早速だが、サンドウィッチ食べてもいいか??
見たら急激にお腹空いてきたw」
景光「あはははっ!!
もちろんだよ!
食べよう食べよう♪」
降谷は箱からサンドウィッチを一つ取り出すと、食べやすいように少しクッキングシートを剥いて、運転席に座る景光に先に渡す。
自身の分も取り出し、同じように食べやすいよう少しクッキングシートを剥いた。
降谷・景光「「いただきます!!」」
2人同時にサンドウィッチを頬張った。
降谷「!?!?
美味っ!!
このサンドウィッチ、めちゃくちゃ美味いぞヒロ!!」
景光「へへっ♪それは良かった!」
降谷「パンもふわふわだな!
それに味が凄い濃いっ!!
ソースが濃厚なのか?
コクがある…」
景光「ふふっ♪
マヨネーズは今回自分で作ってみたんだ!
それにプラス、そのソースにはスペシャルな隠し味が入ってる♪」
降谷「マヨネーズを作った?
スペシャルな隠し味!?
なんだろ、、、
んっ??
ちょっと待て!
セロリが入ってる!!」
流石セロリ好き。
セロリの味にいち早く気づいた様だ。