第15章 郷愁の味覚(テイスト)
椛「とりあえず、そこまで言ったら最後まで聞かせて欲しいな♪
流石にその先が気になりますw」
景光は彼女の言葉を受けて、少し申し訳なさそうに静かに話始める。
景光「…数日後、昔からの友達と男2人で、レンタカーを借りて3日間ほど遠出をするんです。
レンタカーの手配をその友達がやってくれたので、お礼にその友達の好物のサンドウィッチを作って持って行こうと思って。
家で試作を何度か作っているのですが、どうも味が普通と言うか、、、
中々味がビシッと決まらなくて、、、
色々と、ネットでレシピも調べて作ってはみたのですが、、、
椛先生だったら、どんな具材を入れるか気になって、、、。」
椛「、、、なるほど。」
景光の話に、腕を組み顎に手を当てて、黙って耳を傾けていた彼女。
椛(流石、東都大の学生さんは向上心が異次元の高さだな。
そして完璧主義のヒロ君らしい、、、。
と言うか、お礼に男友達の好物を作りたいだと?
しかも何度も試作してるって、、、
その友達の事、喜ばせたいんだな~
大好きじゃん〜
相当仲が良いんだな~
何て素敵な男の友情、、、
尊い、、、
尊すぎるっっ、、、)
景光「椛先生、、、?」
黙ってしまった彼女が心配になり、声をかける。
椛「はい!サンドウィッチね!」
そう言って冷蔵庫に向かい、ドアを開けて冷蔵庫の中身を確認している彼女。