第14章 長野のコウメイ警部
椛「ぷっ!」
安室「あははははは!!」
どちらと共なく笑い出す2人。
椛「まさか、片リン走行するなんて!!
ははははっ!!
安室さん、凄い目、血走ってましたよw」
安室「椛さんこそ!
真顔でメロンの上に彼の足乗っけてる所、不謹慎ですが、凄い面白い絵面でしたよw」
椛「いやいや!
そもそもその大量の割れたメロンを運んで、積んだのは安室さんでしょw」
安室「1番近くに合ったちょうど良いのが、あの時はアレだっただけですよ!」
張り詰めていた緊張感が、解けたせいもあるだろう。
そのまま暫く落ち着くまで、2人で思い切り笑い続けた。
安室「まぁ、椛さんに大事無くて良かったです。」
椛「安室さんこそ。
怪我もなさそうで良かったです。」
とりあえず再び帰路に着くため、車内に乗り込み、車を再び発車させる。
椛「安室さんはやっぱり、日常的に
『事件を呼ぶ男』なんですね。
私は今まで、いかに平和に暮らしていたのか、再認識しましたよw」
安室「そうですか?
たまたま不運が重なっただけだと思いますが…。」
椛(そんな事ないと思うけどな…。)
心に思ったその言葉は口に出さず、グッとそのまま心にしまった。
その後は無事(?)順調に高速を走る。
長野を出た時は明るかった空も、夕方を過ぎ、高速を降りる頃にはすっかり、街並みは夜になっていた。