第14章 長野のコウメイ警部
翌日、昨日の事件の余韻も無く、朝から皆で長野観光を楽しんだ。
もう一泊する博士&少年探偵団の皆と、もう暫く滞在すると言う神原夫妻に挨拶をし、安室と椛は明日は仕事の為、一足お先に帰路に着く。
椛「ここからだと3時間ぐらいですかね?
渋滞にハマらないといいですけど。」
安室「そうですね。
今日は中休みの月曜だし、事故が無ければスムーズに行くと思いますよ。」
皆に挨拶が終わり車に乗り込む。
お互い、シートベルトを締めて、車を発車させた。
椛「では、運転よろしくお願いします♪」
安室「はい。
安全運転で行きますね♪」
市内の街中を抜けて、高速に乗る。
美しい日本の山並みを堪能しているのか、高速に乗ってから、ずっと外の景色を眺めている彼女。
安室(今日はなんか、いつもより静かだな。)
運転をしながら横目で彼女を見るが、窓枠に頬をついている横顔が見える。
あまりにも静かなので、寝てしまっているのかと疑問に思う。
安室(今まで、車内で寝てるところを見た事はないが…)
もし寝てたら起こしたら悪いと思い、少し小声で名前を呼んでみる。
安室「椛さん?」
椛「ん??何ですか安室さん?」
どうやら普通に起きていた様だ。
安室「いえ、静かだったから、寝てるのかと思って。
声をかけただけです。」
椛「あっ、そうでしたか。
戻ったら暫く、山並みは見る事が出来ないと思って、普通に景色を見て黄昏てただけです。
失礼しましたw」