第14章 長野のコウメイ警部
洗い上がりの長い黒髪。
歩くたびに髪が風で揺れて、首元が露わになる。
以前着物姿を見ているが、何と言うか…
今日は背景が暗くて静かだからか?
浴衣の方が抜け感があって…
とにかくエロい…
安室(俺は本当、最近どうしてしまったんだ…
滝行にでも行ってこようかな…)
安室からの視線に気付き、彼女は手で顔が見えない様ガードをした。
安室「??
椛さん?どうかしたんですか?」
彼女のその行動の意味がよく分からず、素直に聞いてみる。
椛「今、お風呂上がりでスッピンなので。
いくら夜とはいえ、そんなにマジマジ見ないでください。」
どうやら、化粧をしていないことを気にしている様だ。
安室「化粧をしてても、してなくても、椛さんはあまり変わらないですよ。」
椛「それは、どっちに転んでも、あまり嬉しくありませんw」
安室はフォローしたつもりだったが、ちょっと的を外してしまった様だ。
部屋の前に着き、夜も遅いので、静かにおやすみの挨拶をして、それぞれ部屋に入る。
中に入ると、歩美ちゃんが髪を乾かしていて、哀ちゃんは歯を磨いてる所だった。
椛「ただいま♪」
歩美「お帰りなさい!
お風呂広かった??」
椛「うん、広かったよ!
星も凄い綺麗だった!
ドライヤー変わろうか?」
歩美が持ってドライヤーを手に取り、彼女の髪を乾かしていく。
歩美は、人に乾かしてもらうのが心地よいのか、気持ち良さそうにしていた。
3人とも寝る準備が完了して、それぞれベットに潜り込む。
『おやすみなさい』をみんなで言い合って、部屋の明かりを消した。
普段は1人で寝ている為、誰かが隣で寝ている事に妙に新鮮さを感じる。
椛(たまにはこーゆーのもいいな…
哀ちゃんも歩美ちゃんも可愛いし。
もっと仲良くなれたら嬉しいな…。)
そんな事を思いながら、静かに眠りにつくのであった。