第14章 長野のコウメイ警部
高明「それは、貴方が気にする事ではありませんよ。
それに長野県といっても、都内なら車でも電車でも、一応日帰りで帰って来れる距離に住んでますので。
仕事は急な呼び出しはありますが、基本的にはオフもあります。」
柔らかく微笑みながら、穏やかな口調で話す高明。
椛「そうですか。
では教室でお待ちしてます。
…弟さんは?
お元気なのですか?」
彼女のその問いに言葉を詰まらせ、一瞬間が開くが、
高明「…弟とは暫く、連絡を取っていないんです。」
椛「…どういう事ですか?」
高明「数年前に、『警察を辞めた』と連絡が来たきり、それきりです…。」
椛「…そうですか。」
そして教室のHPと、それぞれの連絡先を2人は交換する。
高明「では、私はこのまま一度署に戻りますので。
これで失礼します。」
椛「はい、ご苦労様でした。」
撤収していく警察官達を見送り、事件の様子を見ていたみんなと一緒に部屋に戻る。
事件を見届けた神原夫妻も、自分たちの別荘へ戻って行った。
部屋の前につくと、各々の部屋に入るみんなに、それぞれおやすみの挨拶をして、各自部屋に入る。
椛「私、大浴場行ってこようと思うけど、哀ちゃんと歩美ちゃんはどうする??」
哀「私はパス。何だか疲れちゃったから、部屋のシャワーで済ませるわ。」
歩美「じゃあ私も、哀ちゃんと一緒でいいや。」
椛「そう??そしたら私も朝風呂にしようかな?」