第14章 長野のコウメイ警部
椛「??
コナン君なんかある?」
1番近くにいた椛がコナンの視線に気付き、声をかける。
コナン「ううん!何でもないよ!」
その言葉を聞いた彼女はしゃがみ込み、コナンの耳元に顔を寄せる。
椛「コナン君の便利グッズ、今日登場しなくて残念だったね。
また今度見たいな♪」コソコソ
コナン(便利グッズ??
麻酔銃と、蝶ネクタイ型変声機のこと、言ってるのか…)
彼女の方に視線を向けると、至極楽しそうな、まるでワクワクが止まらないと言った表情をしていた。
コナン(なんか…
面倒くさい人が1人増えたかも…ハハっ)ジト目
高明「椛さん。」
撤退する準備が落ち着いたのか、コナンの高さに合わせて、しゃがみ込んでいた椛に、高明が声をかけた。
声をかけられた事で、立ち上がり
椛「お疲れ様でした。諸伏警部。」
高明「こちらこそ、ご協力頂き感謝致します。」
椛「いえ、私達は何も。」
2人は、目を合わせて柔らかく微笑み合う。
高明「所で、先程の話ですが、椛さんは今も、講座には立ってるのですか?」
椛「えぇ。私もまだ立ってますよ。」
高明「もし良ければ、私も一度、講座に参加したいのですが…
参加させて頂いてもよろしいでしょうか?
弟がどんな講座を受けていたのか、私も興味があります。
いつも楽しそうに話をしていたので。」
椛「そうですか。
ありがとうございます。
私は構わないですが…
ちょっと遠くないですか?
それにお仕事お忙しいのでは?」