第14章 長野のコウメイ警部
部屋の中央には、この部屋の持ち主の作業机だろうか?
大きな机が一つ置かれており、その上には高さ20cmほどの立方体の箱が置いてあった。
近くで見ると、木面に浮き彫りの美しい紋様が彫られていた。
コナン「カラクリ職人さんが、2人に見つけて欲しかったのはその箱なの?」
机に置かれた、箱を見るとコナンは2人に声をかける。
康彦「どうやらその様だが、こちらも鍵がかかっていて、開かなくてね…」
コナン「2人はその箱の中身が何か知ってるの?」
藍子「いいえ。
初めて見る物で、何かは分からないのよ。」
博士「この鍵の行方は分からないのですか?」
藍子「一応部屋中探してみたんだけど、出てこなくてね…。」
安室「ちょっと、その箱見せて頂けませんか?」
康彦は机に置かれた箱を手に取ると、安室に渡す。
椛「凄い…。
ほんと素敵な浮き彫りの箱ね。
この間のカラクリ箱とはまた、デザインの細工が全然違う…。」
安室の隣にいた椛も、安室の手元に渡った箱をマジマジと見る。
前回、仕掛けを外す為に、ひたすら箱をいじっていた為か、単にデザインに惹かれたのか、その箱の美しさに思わず声が漏れた。
少し重厚感のあるその箱の鍵穴を、安室は覗き込む。