第14章 長野のコウメイ警部
一通り皆でシュークリームとお茶を頂くと、そろそろ本題と言わんばかりに、コナンが声をかける。
コナン「康彦さん、藍子さん。
開かずの扉、あの鍵で開いたんだよね?
中には何があったの??」
コナンの言葉に、少年探偵団の皆も興味津々と言わんばかりに、康彦と藍子の事を交互に見て返答を待っている。
康彦「では、皆で一緒に見に行くかい??」
皆でリビングを離れ、前を歩く康彦と藍子の後ろに着いて歩く。
歩美「椛さんと安室さんは、もうお部屋見たのぉ??」
椛「ううん、みんなと一緒に見ようと思って、まだ見てないよ。」
元太「またカラクリ箱あったら、探偵の兄ちゃんと、椛姉ちゃんが開けてくれるんだろ?」
椛「えっ??」
光彦「是非お願いします!!」
椛「はははっ!
分かった。もしまたあったら頑張るねw」
廊下を進むと、突き当たりに木目が美しいアンティーク調の扉が見えてきた。
康彦「ここだよ。」
先日、カラクリ箱から取り出した鍵を、その扉の鍵穴に差し込む。
「カチャリ」と音がして、蝶番が軋む音と共に扉が開く。
康彦「どうぞ。」
康彦の後について、皆で部屋に入っていた。
歩美「わぁ〜!」
博士「これはまた…。」
元太「スッゲェ〜!」
光彦「かなりの量ですね…」
16畳のほどの広さの部屋には、天井まで四方に広がる棚に、所狭しとアンティーク調の雑貨や、小物や、時計など美しく整理整頓し、飾られていた。
どうやら、ここにある物全てに、何かしらのカラクリの仕掛けが仕込まれている様だ。