第14章 長野のコウメイ警部
康彦「やぁ、よく来たね。」
そう言って皆を出迎える。
元太・光彦・歩美「「「こんにちは〜!!」」」
皆で康彦の方に歩いて行くと、ダイニングテーブルの奥にあるアイランドキッチンに立つ、藍子と椛の姿が目に入った。
藍子「皆んな!!よく来たわね♪」
元太・光彦・歩美「「「こんにちは〜!!」」」
行儀良く挨拶する3人が微笑ましかったのか、藍子は嬉しそうな笑みを浮かべていた。
元太「なんか、いい匂いがするぞ!
椛姉ちゃん!
なんか作ってるのか?」
流石食いしん坊代表、食べ物の匂いに敏感だ。
椛「藍子さんと一緒に、シュークリーム作ってたんだ。
砂糖の代わりに味醂で作ったシュークリームだよ。
皆んなが来たら一緒に食べようと思って♪」
そう言って、手元のバットを元太に見える様に少し斜め上に上げた。
椛の手元のバットには、握り拳程のサイズのシュークリームが綺麗に並べられており、ちょうど最後の仕上げをしていた所の様だった。
元太「おぉっ!!スッゲェ〜!
沢山ある!!」
歩美「歩美、シュークリーム大好き〜!」
光彦「僕もです〜!」
博士「ワシも大好きじゃ〜!」
博士のその言葉に、隣にいた灰原が『キッ』っと視線を上に向けた。
それに気づいたのか、『そそそっ』と灰原から離れ、康彦に挨拶に行く博士。
藍子「ここまで長旅疲れたでしょう。
そしたらとりあえず、お茶にしましょうか。
皆さん、どうぞお座りください♪」
元太・光彦・歩美「「「はーーーい!」」」
元気に返事をして、それぞれ席に着く3人。