• テキストサイズ

ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第13章 雨のWednesday


もちろんそれは本心だ。

だが、『彼女の為』を思って言ってるように見えても、一番フォーカスしてるのは『俺自身』の方で、彼女の為を本当に思っていると言えるのだろうか。

彼女はあの時、最善の行動を取ったまでで、何も間違った事も、悪い事もしていない。

俺はその事象に自身の考えと欲を、彼女に押し付けてしまった。

安室(最近、俺はやはり少し変だ…)

自傷気味に苦笑すると

安室「全く…
俺は完全に子供みたいだな…」

椛「えっ?」

安室が何か言葉を発した事は分かったが、雨の音もあり、彼女に内容は聞き取れなかったようだ。

安室「いえ、ぶり返すようで申し訳ないですが、僕は先程、食事前に、椛さんに大変失礼な事を言ってしまっていたなと思い…

本当にすみません。」

突然、謝ってきた事を不思議に思うが、きっとこの数時間の間に、何か彼の中で葛藤があったのだろう。

椛「人にはそれぞれ色々な考え方があると思いますし、
安室さんが私の事を、心配をして言ってくれていたという事は分かりましたので…

そんな顔しないでください。」

いつも自信で満ち溢れている彼の顔が、いつもより少し幼く見えた。

/ 1093ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp