第13章 雨のWednesday
安室「えっ??」
椛「私から見たら安室さんは、いつも自ら進んで危険な事に首突っ込んでいくように見えますよ?
安室さんは良くて、何で私はダメなんですか?」
安室「そりゃダメですよ!
もし何かあって、もしもの事や、椛さんの体に痕が残るような傷が出来たらどうするんですか!?」
普段、食事の席の時は穏やかな彼が、突然、強めに言うものだから、少し驚き軽く身を引く。
椛(おぉ〜おぉ〜おぉ〜。
そーゆー心配をしてくれてるのか。)
安室はこちらの返答を待っているのか、じっとこちらを見つめている。
このまま張り合っても仕方がないと思い、先に折れたのは彼女の方。
椛「安室さんが、心配してくれてる事はよく分かりました。
以後気をつけます。」
安室「そうしてください…。」
少し不穏な雰囲気のまま、先ほど注文した料理が運ばれてきた。
食事は食事で楽しみにしていたので、そちらは楽しく美味しく頂くが、何処となく、先程までの雰囲気を引きづってしまっているような気がする。
そんな、いつもとは違う空気感を彼女は敏感に感じ取る。
椛(やっぱり、今日の安室さん、ちょっと変…。)