第13章 雨のWednesday
安室「まぁ、確かに綺麗に決まった事は良かったですし、無事犯人も逮捕できた事も椛さんのお陰ではありましたが…。
相手は刃物を持っていた訳だし。
もし外して、怪我でもしたら、どうするつもりだったのですか?
椛さんには、あまり危険な事に、首を突っ込んで欲しくないですね。
心配になります…。」
椛「??
首を突っ込まないでと言われても…
あれはどちらかと言えば、巻き込まれた側だったと思いますが?」
安室「まぁ、確かにそれはそうなのですが…。」
少し不穏な空気が2人の間に広がる。
椛(安室さんは、こんな心配性キャラだっただろうか?
爆弾を初めて一緒に解体した時も、こんな雰囲気では無かった。
それに、爆弾を目の前にしているあの時の方が、先日よりもよっぽど危険だったと思うが…
何となくだが、いつもと雰囲気が違うような…)
椛「安室さん??」
安室「はい?」
椛「最近何か変わったことでも、あったのですか?」
安室「いえ、特にはないですけど…。」
椛「そうですか?
…なら良いのですが…。」
何だか何となく腑に落ちない。
椛「安室さん?」
安室「はい?」
椛「安室さんって、そんなに心配性キャラでしたっけ?」
思い切って思った事を聞いてみる。