第12章 大人の女子会
安室(ははっ!マジかw)
椛が投げ飛ばした男を、安室はすかさず腹這いに返して、両腕を背中の後ろでクロスにし、拘束して捻りあげる。
安室「ジョディさん!!」
ジョディ「!!」
名前を呼ばれて理解したのか、自身のジャケット裏から手錠を取り出して、安室が拘束している男の手にかける。
かたや椛は、男を投げ飛ばしてすぐに体を返して、もう1人の男に目を向けた。
男2「うぉっ、うぉ、わぁーーーーー!!」
状況を見てパニックになっているのか、声を上げながら、彼女に襲い掛かろうと勢いよく迫ってきた。
伸びてきた男の手が触れる直前に、一気に体勢を低くして、男の足元を一瞬で通り抜けて攻撃を交わすと、男の背後に回り込む。
攻撃かけようとした筈の目の前の彼女が、一瞬で自身の視界から居なくなると、代わりにすぐ目の前に立つのは安室の姿。
安室「やぁ。」
安室は不適な笑みを浮かべながら男に声をかけると、鳩尾にストレートパンチを即座に喰らわせて、男が怯んで身体を曲げた瞬間、首の後ろに手刀を入れる。
そのまま気絶し、既に手錠をかけて拘束している仲間の男の上に、倒れ込んだ。
安室がもう1人の男に攻撃を仕掛けてる間に、椛はお店の入り口にかけられた鍵を全て解錠し、扉を開けると、外で待機していた警察官や機動隊に向かって叫ぶ。
椛「お巡りさん!!悪い人捕まえて!!」
ガラス張りの店外から一部始終を見て、様子を伺っていた警察官が一気にお店に突入する。
店外に出ていた彼女は、その反動で中に戻れなくなってしまった為、外から中の様子を伺いながら、3人がお店から出て来るのを待った。