第12章 大人の女子会
椛「再オープンの日、決まったんですね。
おめでとうございます♪」
梓「えぇ、そうなんです!
あと10日程で。
是非またいらしてくださいね♪」
流石ポアロの看板娘。
ちゃんとお店の宣伝をする事が、板についている。
椛「チーズ、何の料理に使うんですか?」
安室「今メニューにあるグラタンを、アレンジして新しいものにしようと思ってて。
あとはチーズケーキも新しいものにしようと思ってるので、チーズの種類も変えてみようかなと思ってますよ。」
椛「おぉ。流石。研究に余念がないですね。
ポアロの看板シェフは♪」
安室「ははっ。
『椛先生』にそう言って頂けるとは恐縮です♪
ありがとうございます。」
そうして店内で雑談をしていたら、外が急に騒がしくなった。
すると突然、全身黒い服に、黒の目出し帽を被り、刃物を持った2人組の男が、店内に乱入してきた。
「キャァーーーー!!」
「えっ何っ!?」
店員や、その他の客たちは悲鳴をあげる。
男1「おぃ!!大人しくしろ!!
全員騒ぐな!!」
もう1人の男は、お店入り口のドアを閉めて、そのまま続け様に鍵もかけた。
安室が、隣にいた梓を、自身の背中の後ろにすかさず追いやり、かくまう。
その様子を視界の端で見ていた椛は、胸にモヤっとしたものが広がる事を感じた。
椛(いやいや!
緊急事態だからね。
そーゆーの今はやめて〜私の感情…)
1人心の中で自問自答していた。