第12章 大人の女子会
この2人が『あの人』と言うのは赤井の事だ。
外では名前を出せないため、そう話す事が暗黙の了解になっている。
椛はジョディがまだ、赤井に対して好意を持っている事を知っている。
椛「前から気になってたんだけど、ジョディは『あの人』のどんな所が好きなの??」
ジョディ「えっ??」
ジョディが声を上げたところで、本日のアフタヌーンティーセットが運ばれてきた。
50cm程も高さがある、アンティークなデザインが素敵なデザートスタンドには、細工が美しい和洋菓子が等間隔でバランスよく鎮座している。
ジョディ「はぁ…♪
やっぱり日本のアフタヌーンティーは最高よ…♪」
運ばれてきたデザートスタンドに完全に意識を持っていかれ、大興奮しながら、色んな角度で写真を撮りまくっているジョディ。
椛「あはは♪
ほんとねw」
ジョディは日本のアフタヌーンティーが本当に大好きらしく、運ばれてくると、暫くずっと写真を撮っているため、中々食べ始める事が出来ない。
日本に来るたび、散々アフタヌーンティーに付き合ってる椛は、その事をよく分かっている為、ジョディが満足行くまで、その様子を暫く微笑ましく眺めていた。
写真を撮って満足したら、食べ始めるのだが、それも一つ一つ興奮しながら感想を言う為、中々本筋の話にはしばらく戻れない。
まぁ、ジョディが楽しんでくれるなら、もちろん万々歳なのだが。