第11章 追憶のカラクリ箱
藍子「良かったら2人も、一緒にいらっしゃらない?」
藍子は安室と椛に声をかける。
椛「えっ?私達もですか?」
藍子「えぇ♪
急だし、スケジュールが難しそうだったら、無理にとはもちろん言わないけど。
ホテル建てる時に温泉を掘ったのだけど、そのお風呂がまた最高なのよ!
箱を解いてくれたのはお二人だし、もちろんご招待させて頂くから♪」
椛「温泉…」
とても嬉しそうに話す藍子のその姿に、申し訳ない気持ちよりも、行きたい気持ちの方が勝ってしまいそうになる。
椛(温泉…
最近入ってないな…
入りたいな…
サウナもあるのかな…
最近行けてないから整いたいな…)
安室は隣に座る彼女の様子を盗み見る。
『ムムッ』っと険しい表情はしているが、ソワソワしてる様子を隠しきれていない。
安室(ははっw
温泉好きなのかな?)
安室「椛さんは、スケジュール的には大丈夫なんですか?
お仕事とか?」
椛「えぇ、その日は大丈夫ですけど…。」
安室「藍子さん。
僕たちも一緒に行かせてください。
その別荘♪」
椛「えっ?」
藍子「あらぁ〜!!嬉しい!!
ぜひ一緒に行きましょう!!」
彼女が何か言う前に、行くことが決まってしまった様だ。
隣に座る彼を見ると
安室「ダメでしたか?」
と少し眉を下げて言うものだから
椛「そんな事はないですけど…」
安室「じゃあ良いじゃないですか!
たまには息抜きしましょう!!」
彼も楽しみなのか、笑顔を向けてきた。
結局、少年探偵の皆は博士に車を出してもらうとの事で、今のメンバープラス博士とで行く事が決まった。
そのまますぐ、康彦はホテルの支配人に連絡を取ってくれ、部屋も確保できた。
スケジュールを確認して、頂いたお食事の片付けをし、その日は解散となった。