第11章 追憶のカラクリ箱
哀「何かの鍵の様ね…」
コナン「あぁ、そうだな。」
安室「何か心当たりはありますか?
康彦さん、藍子さん?」
安室の言葉に「うーん」と考え込む康彦と藍子。
康彦「もしかして…
あの扉の鍵なんじゃ無いか?」
藍子「あっ!!あの空かずの扉の!!」
2人は閃いたのか、顔を見合わせている。
どうやら確信がある様だ。
コナン「空かずの扉って??
この家にあるの?」
藍子「いいえ、ここじゃ無くて、長野の家の方にあるのよ。」
コナン「長野?」
藍子「私も、主人もその友人も、生まれ育ちは長野でね。
実家がお隣同士の幼なじみだったの。
それぞれの親たちも、もうとっくに皆、他界しててね。
家も古くなったし、3軒とも壊して更地にして、土地をくっつけて、そこに低層のリゾートホテルと、ちょっと離れに私達専用の戸建ての別荘を敷地に1軒建てたのね。
その別荘に、それぞれ私達の部屋もあるのだけど、その友人の部屋の扉だけ開かなくてね。
鍵がかかってたのだけど、友人が亡くなってから鍵の場所が分からなくて、ずっとそのままにしてたのよ。」
光彦「おぉ!!ではきっとその部屋の鍵ですね!」
歩美「部屋には何があるんだろう!!」
元太「宝の山かなんかじゃねーのか?」
ワクワクした様子の子供達。