第11章 追憶のカラクリ箱
元太「そう言えば、この間のワンコロどうしてるんだ?
今日はここにはいねーのか?」
藍子「今は2階のゲージの中に居ますよ。
1階にいると、お肉の匂いに興奮して走り回っちゃうからねw」
光彦「あれから、何か他に困った事は起きてないですか?」
藍子「そうね、特に困ったことは起きてないけど〜…。」
顎に手を当てて考えているが、パッと出て来ない様だ。
歩美「どんな事でもいいよ!!
この少年探偵団が、どんな事でも解決するよっ!」
藍子「そうね〜…
何かあったかしら?」
そう言って康彦に視線を向ける。
康彦「あの箱はどうだい?
開かなくて困っている。」
何か手でジャスチャーをしながら、藍子に伝えている。
藍子「あぁ!!そうね!!
せっかくだから試して頂きましょう!!
ちょっと待ってくるわ♪」
再びリビングを出て、何かを取りに行ってしまった。
今の2人の言葉にドキドキを隠せない3人。
暫くすると、片手に収まる程の小さな木箱を、手にリビングに戻ってきた。
皆に見える様、ダイニングテーブルに座り、中央にその箱を置く。
寄木細工の紋様が美しい秘密箱の様だ。
歩美「綺麗な箱だね!
何が入ってるのぉ??」
藍子「それがね…分からないのよ。」
コナン「どーゆー事なの?」
どうやら話を聞くと、
去年亡くなってしまった様だが、昔からの幼馴染がカラクリ職人で、生前、形見のような形で譲り受けたものらしい。
そのとき、開け方を2人で聞いたのだが、忘れてしまい、一度も開けられていないのだという。