第11章 追憶のカラクリ箱
椛「安室さん…。」
安室「素敵な草履とバックじゃ無いですか。
椛さんに、とても似合うと思いますよ♪」
そう言って手を伸ばし、箱からバックを取り出して、彼女に当てる。
安室「ほらっ!!良いじゃないですか!
ねっ、藍子さん♪」
藍子「えぇ!とっても良いわぁ!」
歩美「椛さん素敵〜♪」
哀「こーゆー時は、素直に受け取った方が良いわよ♪」
気付くといつの間に来たのか、歩美と灰原もさっきまで食事をしていた椅子を降りて、近くで見ようと、すぐ側まで来ていた。
ここまで来ると流石に観念し
椛「藍子さん、ありがとうございます。
では、有り難く頂戴します。
大事に使わせて頂きますね♪
ありがとうございます。」
そう言って藍子に向けて微笑み、軽く頭を下げた。
その様子を、周りの皆も微笑ましく見守っている。
藍子「あっ!
出来ればもう起こって欲しくないけど、もしまた悪いやつを捕まえなきゃいけなくなった時は、この間みたいに容赦なく投げつけて良いからね!
そしたらまた、私が新しい物をプレゼントするわっ!!」
安室「くっくっくっくっくっ。」
その藍子の言葉に、隣で堪えるように小さく笑っている彼が、横目に映る。
椛(…いい加減笑いすぎだから…)ジト目