第11章 追憶のカラクリ箱
椛「えっ??ファン?」
康彦「この間の件から、藍子は完全に2人の虜になってしまってるんですよ。
あれから今日まで、2人の事ばかり話してたんです。
今日の事も、とても楽しみにしてたんですよ。
どうか、気を悪くしないでやってください。」
コナン「この間って??」
藍子「私のひったくられたカバンを、2人が逃走した犯人から取り返してくれたのよぉ!
素晴らしい連携プレイで、とっても素敵だったんだからぁ!」
コナン「へぇ〜、そうだったんだぁ。」
康彦「まぁ、話はこれからゆっくりするとして、とりあえず乾杯をしよう。」
藍子「そうね。
皆んなグラスは持ったかしら?
では乾杯〜♪」
全員「「「「「乾杯〜!!」」」」」
ダイニングテーブルの中央には、卓上ガスコンロの上にすき焼き鍋。
付け合わせの野菜やキノコを乗せた大皿と、お肉のお皿が大量に並べられる。
藍子「皆さん、今日は遠慮しないで沢山召し上がってね♪
これは、私達からの心ばかりの御礼なんだから。」
光彦・歩美・元太「「「はーーーーい!!」」」
コナン(おいおいコイツら…
3人で全部、肉食っちまいそうな勢いだぜ…)ジト目
お肉をさっそく焼き始めると、割下の良い香りが部屋中に広がる。
待ちきれないとばかりに身を乗り出し、すき焼き鍋の中を覗きに込む、光彦、歩美、元太の3人。
賑やかな雰囲気で、すき焼きパーティーはスタートした。
藍子「こんなに賑やかだと嬉しいわね。」
康彦「そうだな。」
お二人も顔を合わせて、その様子に朗らかに笑みを浮かべている。