第11章 追憶のカラクリ箱
康彦「安室君も椛さんも、沢山食べて下さいね。」
安室・椛「「ありがとうございます。」」
コナン「さっきの話だけど、藍子さん、ひったくりの被害にあったの??」
藍子「そうなのよ!!
今週の火曜日にね、この人と2人で芝浜離宮恩賜庭園を散歩してて。
そろそろ帰ろうと園内を出てすぐに。
他にも、何人か被害に遭ってた女性達がそばに何人かいて…。
もうダメかと思った時に、安室さんと椛さんが園内から出てきて…。
そのまますぐに犯人を捕まえて、カバンも全員分取り返してくれたのよ!!
素敵だったわぁ〜♪
若い時に見てた、刑事ドラマみたいだったわぁ♪」
その時のことを思い出してるのか、両手を胸の前で握りしめて、斜め上を眺めてウットリしてる藍子。
安室・椛((そんなウットリする状況だったったか…??))
藍子の言葉に嬉しい気持ちが湧き、少しカラ笑いをする様に、微笑みを向ける安室と椛。
康彦「藍子はちょっと昔からロマンチストというか、、、
まぁ、少し変わってるんだよ。
気にしないでやってくれ。」
2人の様子を見て察したのか、補足説明を間に挟んでくれた康彦。
そんな康彦は藍子に向けて、穏やかな笑みを浮かべている。
椛(なんかこのご夫婦、前回お会いした時も思ったけど、本当素敵夫婦だな〜…。)
安室「お二人は何というか、理想の夫婦像と言うか、、、
お互い、とても思い合っている事が伝わってきて、、、、
本当に素敵なご夫婦ですよね。
そんな方の自宅にこうして招いていただいて、今日は嬉しい限りです♪」
今、思っていた同じ様な事を隣で口にした安室の発言に椛は少し驚き、隣に座る彼を見た。
その安室の表情はとても穏やかな顔をしていて、思わずこちらも笑みが浮かぶ。