第10章 小さな探偵さん
出来上がった料理をテーブルに運び、並べていく。
2人でテーブルに向かい合わせに座り、手を合わせて『いただきます』をした。
椛「!?
このビーフシチュー凄い美味しいよ!!
凄い!!」
彼女の言葉に嬉しそうに口角を上げる。
赤井「隠し味に、椛に教えてもらった発酵調味料が、3つ入ってる。
何か分かるか?」
椛「なぬっ!ちょっと待って!!」
再度スプーンに掬って口に含み、しっかり吟味する。
椛「…うーん。
醤油もろみに、本みりん?
…あと〜
酒粕!!」
赤井「流石だな…
正解だ。」
椛「はっはっはっはっ!!
ありがとうございます〜♪」
お互い顔を見合わせて笑い合った。
椛「順調に料理の腕が上がってきていて、とても嬉しいですよ♪」
赤井「お陰様で。」
和やかに食事が進む。
赤井「先程話の途中だったが、椛は何か『便利グッズ』が欲しいのか?」
椛「うん〜、そうだね。
なんでも作ってくれる人が近くにいるなら、一つ欲しいものがあるんだよね…」
赤井「ほぅ。それはなんだ?」
椛「…四次元ポケット。」
彼女のその言葉に一瞬間が開くが
赤井「、、、なんでそんなもの欲しいんだ?」
椛「あったら便利だな~、、、って。」
赤井「量子力学の原理に反してるだろ。」
椛「、、、ですよね~。」
そうして今日も、平和(?)なディナータイムは過ぎていった。