第10章 小さな探偵さん
帰路についたコナンを見送り、玄関の扉が閉まると
赤井「、、、俺の分は無いのか?
そのケーキ。」
椛「今日、コナン君にまさか工藤邸に、連れて来られるとは思ってなかったもん。
知ってたら、一緒に作って持って来てただろうけど、流石に2個は作ってきてないよ。」
赤井「まぁ、それはそうだよな。」
そう言って赤井はリビングに戻ろうと、体の向きを変えて歩き出す。
その後ろ姿は、少し残念がってている様に見えた。
椛「そもそも、甘いものはそんなに好きじゃないんじゃなかったっけ?」
赤井「『椛先生』のケーキは砂糖不使用だから食える。」
椛「そうですか。
それは。
そう言って頂けて光栄ですね♪」
2人は夕飯の支度をする為リビングに戻ってきた。
夕飯の支度といっても、今日彼が昼間から煮込んでいるビーフシチューがあるとの事で、ご飯が炊き上がるまでに、2人でのんびり付け合わせのサラダを作る事にした。
もう彼女の講座を受講し始めて数ヶ月経つ。
お陰様で調味料のストックが充実している為、ドレッシングも一瞬で出来あがる。
椛「コナン君が持ってた便利グッズって、どうやって手に入れてるのかなぁ?」
赤井「まぁ、俺の口から言う事は気が引けるが…
坊やと関わっていればそのうち分かる。」
椛「そっか〜。
市販品じゃなくてオリジナルだよね?
きっと。
そーゆーの作ってくれる人、知り合いにいるの良いな。
私にも紹介してくれないかな〜、コナン君。」