第10章 小さな探偵さん
黙ってしまった彼女を不思議に思い、コナンが再度声をかけようとすると
赤井「大人の恋愛に、口を出すのはまだ早いぞ、坊や…」ボソっ
コナン「えっ??」
小さく呟いたその赤井の囁きは、コナンの耳までは届かなかった。
赤井「いや、なんでもない。
こちらも注意をして見ておくから。
その辺にしてやってくれ。」
その後、毛利家に帰るコナンを玄関まで2人で見送る。
椛「コナン君これ、蘭ちゃんに渡してくれないかな。」
そう言って軽くかがみ、目線の高さを合わせた後、持っていた紙袋をコナンに手渡す。
コナンは、差し出された紙袋を受け取り、紙袋の中身を上から眺める。
どうやら袋の中身はケーキの箱の様だ。
椛「初めて会った日、夕飯ご馳走になってたのに、何もお礼出来てなかったから。
米粉で作ったチョコバナナケーキだよ。
砂糖不使用だから、スポーツマンの蘭ちゃんも、モリモリ食べて大丈夫だから。
よろしく言ってたと伝えて、渡してくれるかな。」
そう言ってコナン向かって微笑む。
コナン「ありがとう。
分かった、伝えておくよ。
蘭姉ちゃん、チョコ好きだから凄い喜ぶと思う。」
椛「そっか、それは良かった。
今日会った少年探偵団の皆んなに、もし何か詰められたら、コナン君、一緒に作ったって事にしていいからね。」
コナン(これがあったからあの時、あんな言い訳したのか、、、。
確かに、、、
赤井さんが言うように、あまり下手な事、今後この人の前では、言わない様にした方が賢明だな。
まぁ~
正体がバレちまった以上、もう隠すようなことはあまりないが、、、ハハっ)ジト目