第2章 初めてのディナータイム
椛「所で、今日の夕飯のメニューは何だったのでしょう?」
蘭「あっ、今日は餃子を作ろうと思って。」
椛「蘭ちゃん餃子を作るの!?
スーパー女子高生だね…素敵すぎる…」
果たしてこの世の中に餃子を手作りする女子高生は何%存在するのだろうか…
素晴らしすぎる…
蘭「そんな。スーパーだなんて…
餃子は出来上がりあまり好きじゃなくて…
一回試しに作ってみたら美味しかったので、それから食べたくなったら作ることにしてるんです。」
椛「なるほどね……素晴らしすぎるね。
そしたら私、蘭ちゃんがお茶用意してる間、餃子の仕込みするよ♪」
慌てて手を横に振る蘭。
蘭「いやいや、そんなの悪いですよ!!」
椛「本来だったら3人分で良かったところを倍の6人前作るんでしょ?
タダでご馳走になる訳にもいかないし、ちゃんと働きますよん!!」
そう言って腕まくりをして手を洗い始める。
椛「あっ、もし他人にキッチン入られるの嫌だったら無理にとは言わないけども。」
蘭「いえっ!!そんなことは全くないです!!ではお言葉に甘えて…お願いします。」
椛「はいっ♪」
米を研ぐか声をかけると、どうやら夜食べる分のお米は朝ごはんの時に研いでセットしてから学校に向かうという。
恐るべきスーパー女子高生。
毛利家の味付けを確認しながら餃子の種の仕込みを始める。
お茶をリビングに出してきた蘭が合流し、一緒に夕飯の準備を始める。
椛は仕込み終わった餃子の種を皮に包む作業を始める。
蘭はお味噌汁の準備を始めた。