第10章 小さな探偵さん
バレてしまったからには、中途半端にしておくわけにもいかず、それからコナンもとい『工藤新一』の身に起きた話を一通り聞く。
一連の話を聞き終わると…
椛「そんな大変な事が…
私も若返りたいなんて、言ってごめんね…。」
至極、申し訳無さそうにコナンに謝る。
コナン「いや、俺の方こそ…
色々嫌な気分にさせてしまってごめん。」
お互い素直に謝り、頭を下げる。
そして顔を上げると、彼女は朗らかに微笑み、
椛「今聞いた事はもちろん、誰にも言わないし、知ってしまった以上、何か新一君が困った事があったら、協力するよ!
それに蘭ちゃんとの事も!!
もちろん応援するよ!!」
コナン「えっ??蘭??」
椛「二人はラブなんでしょ!?
それにしても〜…
小さくなって彼女に家に転がり込むなんて…
新一君、凄い大胆だよね!
身体は小学生なのに、心は高校生だなんて…
切ないよね…」
胸に手を当てながら、シュンとなっている彼女。
椛の言葉を聞いたコナンは、何か思い出したのか、真っ赤になって固まる。
赤井「おい、それは下ネタか?」
椛「はっ??何言ってるの??
そんなんじゃ無いよ!!
『青春だねっ♪』
って事!
秀一、変態〜〜!」
赤井「いやいや、今のは完全にそっちの話だろ…」
椛「新一君は、こんな汚れた大人になっちゃダメだからね!」
赤井「男なんて、みんな大概そんなもんだ。」
椛「青春真っ只中の新一君を汚さないで下さ〜い!!」
赤井「それぐらいの時が一番、男は脳内花畑だぞ。」
椛「ダーーメーー!!
新一君と蘭ちゃんはピュアラブなのよ!!」
至極重要な話をしていた筈だったが、だんだんと再び話がそれていく。