第10章 小さな探偵さん
コナン(椛さん、こーゆーところ、ちょっと母さんとタイプが同じかよ…)ジト目
2人のやり取りを聞いていたら、だんだんと冷静になって来た。
コナン「椛さん何言ってるの!?
新一兄ちゃんは僕の親戚だよ!!
僕は江戸川コナン!!
小学一年生だよ!!」
コナンの言葉に、話が盛り上がっていた二人がコナンの方を見る。
彼女はカバンからスマホを取り出して、昨日撮影していた動画を再生し、コナンに画面を向けた。
椛「『工藤新一』が小さくなった『江戸川コナン』が『眠りの小五郎』の懐刀でしょ?
昨日帰ってから、散々『工藤新一』の時の動画再生して確認してたけど、
動きの癖も、推理の組み立て方も、言い回しも全部同じ。
逆に別の人間である事の方が、あり得ないよ!!」
昨日の推理の時の様子を、動画に撮られていたと分かり、流石に背筋が凍る。
もしこれが誰かの手に渡って、組織の奴らの目についたら…
赤井「坊や、今回は君の完敗だな。
男なら、負けた時は、素直に負けを認めたほうがいい。
ちなみに俺の時も、椛と2回目会った時に、『沖矢昴』が変装だと見破られている。
彼女に小手先のトリックは通用せんよ。」
赤井のその話を聞き、これ以上は無理だと悟ったのか
コナン「椛さん、その動画…」
椛「大丈夫!大丈夫!
本人に見せたら消すつもりだったから!」
その言葉を聞いてひとまずホッとする。
椛「それで??
さっきの質問の答えは?
その10歳若返る方法って、私も試す事が出る方法なの?」
他の質問は答えてもらえなくても、そこだけはやはり譲れないらしい…。
再び隣に座る赤井が、大きな溜息をついた事は言うまでも無い。