第10章 小さな探偵さん
コナン「…いいの??」
赤井に向けて言葉を投げかける。
恐らく、正体を明かした事を言っているのだろう。
赤井「あぁ、彼女はもう数ヶ月前から俺の正体を知っている。」
コナン「そうだったんだ…」
そう言って、暫し考え込む様なポーズをとるコナン。
赤井「まぁ、坊やの聞きたい事は、あらかた検討がついている。
結論を言えば彼女は白だ。
名前も偽名ではなく本名だ。
至って怪しいところは見当たらない。
一般人だ。
FBIの見解ではな。」
その言葉を聞いても表情を変えず、あまり納得していない様に見える。
椛「逆に、なんでコナン君はそんなに私の事疑うの??
今日も何も言わずに連れて来たりして…
正直、あまり気分の良いものではないわ。」
再び、彼女の問いにコナンは答えず、難しい顔をして2人を見つめていた。
椛「まぁ〜いいわ。
答えたくない事を無理に聞き出しても、面白くないし。
きっと全ては、『蘭姉ちゃん』のためなんでしょ??
そしたら私も一つ、コナン君に今日聞きたいことがあったのだけど、良いかしら??」
コナン(何で今、蘭の名前を…?)
コナン「…答えられる事なら。」
流石に、一方的に疑っていた事に罪悪感があったのか、先ほどよりバツの悪そうな顔をしている。