第10章 小さな探偵さん

歩美「ちょっとコナン君！
抜け駆けはズルいよ！」

光彦「そうですよ！
また、僕たちの事を蔑ろにして！」

元太「なんでも独り占めにするのは良くねーぞ！
うな重だって一人で食べるより、皆で食べた方が上手いだろ！」

追いかけてくるなり、コナンに詰め寄る少年少女達。

コナン「なっ！
オメーら、何言ってんだよ！」

歩美「コナン君が
『俺、ちょっと用事思い出したから行くわ！』
って走って行く時は、絶対一人で事件行っちゃう時だもん！」

光彦「今日は抜け駆け無しですよ！」

元太「そうだぞ！」

更にコナンに詰め寄る3人。

コナン「ちげーよ！
そんなんじゃねーって！」

３人の後を追って、マイペースに歩いてきた灰原が追いついてきた。

哀「あなたの普段の行いが、この子たちにそう思わせちゃってるのよ。」

コナン「灰原、、、
んなこと言ってねーで、こいつらになんか言ってくれよ！」

コナンに物申す事に、夢中になっていた3人は、ここでやっとコナンの後ろに立つ女性に気が付く。


光彦「この方が今回の依頼人の方ですか？」

歩美「ちゃんと私達の事も紹介してよ！
コナン君！」

元太「そうだぞ！
同じ少年探偵団の仲間だろ！」

椛「少年探偵団？？」

今までの経過を静かに見守っていたが、ここで一言、3人に向かって質問を投げかけた。