第10章 小さな探偵さん
〜翌日〜
彼女は米花町の駅から、帝丹小学校に向かって歩いていた。
今日は以前、
『一緒にお出かけしたいな』
と言っていた、コナンとの約束を果たす日だ。
流石に、小学生を一人で街中をフラフラさせるのは嫌だなと思ったので(米花町は事件も多いし…)、
授業が終わるぐらいの時間に、校門前まで迎えに行く事にした。
校門前に着くと、丁度校舎からコナンが出てくる所が見える。
どうやらお友達も一緒の様だ。
コナンに向かって手を振ると、向こうも気づき、一緒に校舎を出てきた友達に対して、何か言ってからこちらに駆けて来た。
身振りを見る限り、恐らく友人達に「バイバイ」をしてたのだろう。
コナン「椛さん!!」
椛「コナン君、学校お疲れ様♪
昨日ぶりだねw」
コナン「そうだねw
こちらこそ、ここまで来てくれてありがとう!!」
椛「いえいえ、そんな遠くないし。
ところで、今日はどこに行きたいの?」
コナン「ちょっと、椛さんに会わせたい人がいて。」
椛「そうなんだ。
…後ろの子達も一緒??」
そう言ってコナンの後ろを指差すと、さっき別れたクラスメイトが3人程走って来ていた。
コナン「なっ!!アイツら…」