第10章 小さな探偵さん
事件は無事、眠りの小五郎がいつも通り解決(?)し、様子を見ていた一般客が作っていた人だかりも、はけ始める。
かけていたサングラスを外し、人だかりと逆走する形で、正面から事件現場に歩き近づいていった。
蘭「あれ?椛さん!」
椛「蘭ちゃん。こんにちは♪」
いち早く彼女の存在に気づいた蘭が話しかける。
蘭「こんにちは!どうしてここに?
しかも着物!とっても素敵です!!」
その声に、コナンと目を覚ました小五郎も近づいてきた。
椛「ありがとう♪
上の本屋さんに、本を買いに来てたんだけど、人だかりが出来てたから、何かな?と思って足を止めて、小五郎さんの推理ショー見てたんだ。」
蘭「そうだったんですね~。」
椛「小五郎さん。
今日の推理ショーとても素晴らしかったです♪
リアルタイムで拝見できて感激です。」
小五郎の方に向き直り、笑顔で声をかけた。
小五郎「いやぁ~~~!
こんな事件、私の手にかかれば朝飯前ですよ~!
ガハハハハハハ~!!」
大げさにふんぞり返る小五郎。
椛(なるほどね~。
いつも今までも、こんな感じでずっと来てるのね。)
ふんぞり返る小五郎の足元にいるコナンに目を向けて、声をかける。
椛「コナン君も、また事件現場にいたのね。怖くないの?」
コナン「ぼくは怖くないよ! 大丈夫!」
椛「そっか♪」