第9章 芝浜離宮恩賜庭園
安室はあっという間に、逃げる犯人に追いつくと、腕をつかみひねり上げ関節技をかける。
犯人「痛っ!!」
犯人は痛みに耐え切れず、抱えていた鞄が腕から落ちていく。
犯人は空いている手で、懐からナイフを取り出すと、安室に向かって切りつけた。
それを寸ででかわすと、その後も犯人の繰り出す攻撃を、なんてことも無いかのようにかわし続ける。
犯人は、かすりもしない事に流石にイライラしてきたのか、大声を上げながらナイフを振り回し続ける。
安室「近所迷惑です、そろそろ終わりです。」
そう言うと犯人の鳩尾に、ストレートパンチを喰らわした。
犯人「うっ…」
パンチは綺麗に決まり、犯人は立ってられず、ナイフを落として、そのままその場に倒れ込んだ。
安室は犯人が落としたナイフと、奪った鞄を拾うと…
椛「安室さん!!まだ!!後ろ!!」
犯人が四つん這いで這いながら、もう一本隠し持っていたナイフを取り出し、切りかかろうとしていた。
2人を追いかけて来ていた彼女の声が響きに、安室が犯人の方に振り向いた瞬間…
「スパーン!!」
何かが前方から飛んできて、犯人の顔面にクリーンヒットする。
犯人「グハッ!!」
そしてそのすぐ後にもう一発
「スパーン!!」
続け様に再び顔面にヒットし、そのまま犯人は気絶して倒れ込んだ。