第9章 芝浜離宮恩賜庭園
そのまま、あれこれと話をしながら庭園を探索していると、あっという間に時間は過ぎる。
椛「そろそろいい感じに、お腹が空いて来ましたね。」
安室「そうですね。予約の時間も近づいて来てますし、そろそろ向かって歩きましょうか。」
今日は庭園内にある日本料理屋さんを、ランチに予約してる。
庭園内に広がる大きな池には、小島が浮いている。
その小島の上に、格式ある日本建築が美しい建物が立っており、そちらで食事を頂ける様になっていた。
小島にかかる美しい朱色の太鼓橋を渡り、立派な石造りの門構えが美しい垣根を超えると、重厚な玄関がお出迎えする。
本日のお食事所に2人は足を踏み入れた。
予約の名前を伝えて、中に通される。
コの字型に池に面した作りになっており、全ての窓際席からは、先ほどまで歩いていた美しい庭園が、目の前いっぱいに広がる。
通された席に着くと、まるで池の上に浮いているような錯覚に陥った。
椛「安室さん!安室さん!
絶対素晴らしいとは思っていましたが、、、
想像以上に素敵な場所ですね!」
興奮気味に、嬉しそうに言葉を発する彼女を見ていると、今日ここに来てよかったと心から思える。