第8章 裏の理事官
説明が終わると早速、スタートボタンを押そうとしてる黒田。
彼女は先程黒田から渡された工具を、手に持ち構えるが
椛「これは、、、
何かの試験ですか??」
黒田「いや、そう言う訳では無い。
気軽にやってくれ。」
椛「分かりました。」
黒田「では、スタート。」
黒田がスタートボタンを押すと同時に、中身を分解していく。
特に不明な箇所は無いが、やはり一体何の機械なのかは分からない。
順調に作業は進み、音は鳴らずに最後の部品を外したところでストップボタンを押した。
結果は5分17秒。
椛「…終わったみたいです?」
一部始終を黒田は腕を組みながら、じっと様子を伺っていた。
黒田「そうだな。」
何故か神妙な空気が2人の間を流れる。
中々言葉を発しない黒田が気になり、彼女は声をかける。
椛「私…
何か、まずい事しました…?」
黒田「…いや、そんな事はない。
むしろ感心していた。」
椛「私は何をさせられたのでしょう?
これは一体何の確認だったのですか?」
黒田「それは『爆発物処理班』のメンバーが、普段の訓練時に使っている練習台だ。」
椛「えっ!? 爆発物処理班!?」