第8章 裏の理事官
椛「一応伺いますが、、、
日本の警察の方なんですよね?」
黒田「あぁ、今は『安室透』と言う偽名で潜入している。
本名は『降谷零』。
生まれも国籍ももちろん日本だ。」
椛「…降谷……零…
そうですか、、、
随分と綺麗な男性ですね、、、。
そして~、随分お若く見えますけど、これは若い時の写真なのですよね?
今はおいくつなのですか?」
黒田はパソコンを操作し、比較的最近と思われる写真を映し出し再び彼女に見せる。
黒田「年齢は29だ。」
そう言われ出された新しい写真に目を向ける。
私服姿で、目線はカメラから逸れている。
まるで隠し撮りのようなアングルだ。
椛(ほぉ~、、、
まぁ、そう言われてみれば、一枚目の写真よりかは若干男っぽく?
大人っぽく見えるが、、、
あまり変わって無くないですか?
大学生と言っても通用しそうな外見ですね。
何と羨ましい。
この写真が警察の制服じゃなくて、私服だからそう余計に見えるのか?
それにしても年を重ねても全く老けないタイプですか?
男性でありがちな髭剃り負け?
全然してないですよね?
あっ、髭脱毛ですか?
いや、毛が黒くないから違うか。
肌綺麗ですね?
化粧品どこのメーカー使ってるんですか?)
黒田「椛さん??」
画面を見つめたまま話さなくなってしまった彼女を、不思議に思い声をかける。