第44章 G線上のアリア
ものの数秒十後、再びリビングに戻ってきた降谷の手には、クラシックギターが抱えられていた。
その姿を確認すると、嬉しそうに椛の目が、わかりやすく輝いた。
椛「零!
ギター!
聞かせてくれるの!?」
降谷「あぁ、もちろん。
約束したからな。」
ソファに戻ってきて椛の隣に腰掛けると、持ってきたギターを構え、チューニングを始める。
降谷「何かリクエストはありますか?
お姫様?」
椛「えっ?
リクエスト?
何だろ…
それクラシックギターだよね?
そしたら癒し系が良いかな?」
降谷「癒し系か…
じゃあ…」
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪
2人きりのリビングに、クラシックギターならではの優しい旋律が流れ、満ちていく。
降谷が奏でる穏やかな旋律に耳を傾けつつも、やはり彼が演奏している姿を目に焼き付けたいのか…
椛は少し身体を離して、正面から降谷の演奏姿を満足そうに見つめていた。
そして曲が終わると、テンション高めで嬉しそうに弾ける様な拍手をおくる。
椛「凄い!美しい!ブラボー!!
今まで聞いたG線上のアリアの中で、1番好き!」
降谷「あはは!
ありがとう♪」
椛「先日のポアロでのギター捌きもカッコよかったけど、クラシックも良いね!!
音色がやっぱり素敵!!」
降谷「実は米花町の家の方にもアコギが置いてあるんだけど、椛にはこっちのギターを見せたくて…」